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電源がまったく入らなくなったPC-9801NS/T。 
初期の98ノートによくある現象。 
原因は、電源部にある電解コンデンサの容量低下。 
左写真の10/16V/21Eと書かれた小さな部品である。 
詳しいことは端折るが、コンデンサには「アレニウスの法則」というものがあり、気温が10度高くなる毎に寿命が半分になっていく。 
ノートPCの内部は結構熱がこもるため、通常よりもかなり早くコンデンサの寿命がきてしまうのだ。 
ちなみにここまでバラす手順は、もう一つのNS/Tのコーナーを参照のこと。 | 
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というわけで、16ボルト10マイクロファラドの電解コンデンサを購入し、最初のものと交換。 
電解コンデンサには極があるため方向に気をつける。 
もし逆に接続してしまうと、最悪の場合破裂してものすごい異臭を放つので、自信の無い時は鼻栓をしておこう。 
もちろんハンダ付けで行うため、放熱クリップなどで足を挟んでおく熱対策も大事だ。 
写真ではかなり分かりにくいが、真ん中辺りの茶色い部品が交換したコンデンサである。 | 
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無事に電源が入るようになった。 
Windows95も起動。 
実用にはほどとおい性能だが、モノクロ画面でこのOSを見るというのもまた一驚だ。 
この現象を知らないジャンクショップなどでは、「電源入らず、¥500」と投売りされていることがある。 
ほとんどの場合、この手順で復活できるようだ。 
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